IP-VPNにおけるネットワーク連動型シングルサインオン実現方式の検討

摘要

IP-VPNサービスでは、広域に分散した特定の拠点間を接続するだけでなく、携帯端末等を用いた不特定の外出先からの接続や、インターネットを経由した自宅等からの接続が想定される。 さらにVPN内には、複数の業務用Webサーバが設置されることが想定されるが、VPNへの接続時の認証に加えて、個別のWebサーバヘのアクセス時にも認証を求められると、パスワード管理が煩雑化し、逆にセキュリティ低下を引き起こす危険性がある。 本稿では、ダイアルアップ経由、またはIPsecを使ったインターネット経由でのVPNへの接続時の認証と、VPN 内のWebサーバへのアクセス時の認証をIP-VPNサーゼスを提供する事業者網内で連携させ、一度のみの認証手続きによって遠隔地からVPNに接続し、さらにVPN内の複数のWebサーバに対するサインオンまでも可能とする、ネットワーク連動型シングルサインオン技術について述べる。