広域ユビキタスネットワーク－ユビキタスセンサーネットワーク環境の実現

摘要

“いつでも、どこでも、どhなものでも、どhな情報でも”ネットワーク化するユビキタスネットワークは、モノとの通信を実現するユビキタスセンサーネットワークの実現が鍵を握る。モノ通信は、ビル内や工場内などの閉域エリアでは、RF-IDなどの短距離無線システムにより実現しているが、河川、道路などの広域エリアについては、ブロードバンド用の携帯電話などが主であり、経済的にメンテナンスフリーで実現する手段が問われている。本稿では、この解として、NTTが開発している広域ユビキタスネットワークを紹介する。本ネットワークはモノ通信の特徴である低通信頻度、低通信容量に特化することによって、半径数kmの大セルによる広域カバーと、電池駆動で数年寿命の無線端末を実現し、経済的な公衆ユビキタスセンサーネットワークの提供を目指している。