技術試験衛星VIII型BFN2の軌道上特性 : 軌道上アンテナパタン測定法の提案とアンテナパタン測定結果

摘要

技術試験衛星8型(ETS-VIII)は,21世紀初頭に必要とされる基盤技術の開発?実験を目的とした衛星であり,携帯端末による移動体通信を実現するため大型展開反射鏡とアクティブフェーズドアレー給電系が搭載される.NTTは給電系を構成するビーム形成回路網(BFN: Beam Forming Network)を開発している.本稿では,衛星運用上の制約条件を考慮した衛星搭載アンテナのアンテナパタン測定法を提案する.提案手法の特徴は,複数地点での同時測定と測定誤差を抑圧法の考案であり,短時間で精度の高い測定を行うものである.アンテナパタン測定の結果,BFNが軌道上で正常に動作していることを確認した.