音響実験施設の設計·施工の留意点

摘要

建築部材の音響性能測定のための実験施設としては音響透過損失を測定するための残響室一残響室と通常，タイプⅡと呼ばれるISO 140シリーズに準拠したものがよく知られている。 残響室法吸音率を測定する実験施設も残響室である。 また近年の要求として遮音性能の測定限界をできるだけ大きくしたい（できるだけ音響透過損失の大きい材料まで測定したい。 ），測定試料（材料）の下地が有る無しの平面部位的な違いを見たい，規格よりも小さい材料や部材の音響透過損失や吸音率を測定したい，規格よりも小さい実験室で無響室も一緒に作りたい，などなどの要望が多くなり残響喜一無響室による測定も多く行われるようになっている。 この場合，受音側が無響室となるためその測定は測定試料近傍での測定となる。 残響喜一残響室法と比較した残響室一無響室法のメリットは以下のようなところであると考えられる。