柱状拡散体を用いたリスニングルームの付加価値向上への取り組み

摘要

一方，個人ユースのリスニングルームでは，近隣や同居人に迷惑をかけずに音楽を楽しむために必要な遮音性能はもとより，直接音だけでなく豊かな間接音も伴った音楽を楽しく聴ける環境が好まれる傾向にある。そのためプロユースのような吸音主体ではなく間接音を増やす工夫がされているが，反射面が多くなるに従い解像度や定位感が低下する傾向が否めず，解像度や定位感を求めるユーザの部屋では吸音過多になりがちで，音楽を楽しく聴く環境との両立が難しかった。