フランスにおける戦略的環境影響評価の北部交通軸への適用

摘要

フランスにおいては，環境への影響配慮が主要な政策目標の一つとされており，ここ10年の間に騒音，大気といった環境保護に関する法制度や住民参加に関する制度が次々に強化されている。 一方，1999年には持続的国土整備開発基本法が策定され，社会インフラ整備側からも環境への影響配慮が主要テーマとして位置づけられた。 同法に基づき新たな交通サービス計画が策定されようとしているが（本誌が発行される時点においては策定されているものと予想される）。 同計画ではこれまでのように交通手段ごとに計画がなされるのではなく，旅客と物流という2つの基本サービス計画が定められ，後に具体的なインフラ整備計画が具体化されていく。