環境，経済，エネルギーの持続的発展のための原子力の役割：持続可能な地球環境の下での原子力とエネルギー

摘要

本章では，第III章で述べた計算モデルを用いて，まず3つの原子力政策の比較（原子力中止，FBRの有無）から定量的評価を試み，原子力あるいは核燃料サイクルの必要性を明らかにした。 次に，原子力エネルギーが経済·環境と調和し，長期にわたり持続可能で主要なエネルギー源であるためには，原子力発電のコスト低減，FBRの早期導入，Puの倍増時間の短縮化がいかに大事であるかについて述べる。 最後に，環境制約の条件に特定の地域に強く制約を課し，途上国の原子力利用促進になhらの手当ても行わない京都議定書の国際枠組みが長期的には途上国のエネルギーコスト上昇をもたらすことを明らかにした。