計算科学手法と原子力分野における応用：第2回 連続体のシミュレーション手法と適用例（その2）

摘要

有限差分法（Finite Difference Method: FDM，単に「差分法」と呼ばれることが多い）では，テイラー展開の考え方に基づく差分近似を用いて，本来は連続体系である導関数や微分方程式を，とびとびに分割した問題に置き換えて（離散化して）コンピュータの中に表現している。 以下においては，これら離散化の基本的な考え方について述べる。