プラントおよび製造技術と冷凍：水道管凍結工法

摘要

この工法は，既設水道配管の老朽化した空気弁や消火栓の取替え，および水道管の増設に伴う分岐，あるいは既設配管の止水栓などの取替え工事において，作業箇所の上流にバルブがない場合や，バルブがあってもその位置が不明，あるいは機能不良などによって止水できない場合に適用するものである．本稿では，作業箇所上流部分の水道配管内の水を，部分的に超低温液化ガスなどを利用して急速凍結によって止水する通称「氷のバルブ」工法の概要紹介と，凍結水に関するデータや，本管に水が流れている場合，空気弁などの接続枝管における凍結状態を確認するために行った実験結果などを紹介する．