「スーパーグリーンロジスティクス構想」に基づく味の素の「モーダルシフト」の取り組み

摘要

味の素は2012年10月にBCP型物流ネットワーク東西2拠点体制への移行を発表、2014年6月より順次新体制に移行し、同年9月でほぼ完了した。味の素はその新物流体制移行に合わせて、「スーパーグリーンロジスティクス構想」に基づく大胆な「モーダルシフト」を推進している。この取り組みで味の素、味の素物流両社は2014年度のグリーン物流パートナーシップ会議「経済産業省商務流通保安審議官表彰」を受賞、2015年7月には、「エコシップマーク」の認定を受け、同時に「国土交通省海事局長表彰」を受賞した。本稿はこの味の素の「スーパーグリーンロジスティクス構想」に基づく「モーダルシフト」の取り組みを紹介すると共に、筆者の1997年以来、足掛け18年に及ぶ取り組みから感じている「モーダルシフト」の今日的課題と方向性について述べる。