（企業経営·戦略）：サプライチェーンを支える情報連携のポイント④－出荷と輸配送管理

摘要

GS1ロジスティクスフォーラムの規格ガイドラインにみられるように、サプライチェーンの管理にとって、出荷コードとしてのSSCCの付与は重要であるが、商品の種類や混載内容によって商品識別と出荷コードの関連づけが一意に規定できない場合がある。また、サプライチェーンの中間で、他の会社の商品と混載されたり、仕分けされたりすれば、当然、SSCCは、新たな出荷コードとして付与される必要がある。さらに、荷姿や輸送量に応じて、荷受け·荷卸しにあたる車両管理側での送り状や荷札との関係についても出荷コードとの関連づけが一意に規定できない場合がある。今回は、こういった組み合わせについて説明する。最初に、国内では幅広く利用され、そのレイアウトが流通分野で一般化している初期のPDラベル規格について、そのガイドラインの説明をふまえて、ベンダーの出荷サイドと運送会社の荷受けサイドで発生するギャップについて紹介する。