ミニ建機の可能性を探る②：歩道用小型除雪車について－小型除雪車の今と昔

摘要

積雪地方の歩道は、冬期になると歩道に降り積もった雪と、車道除雪による雪の押し上げ、民家の軒先から出された雪などの堆雪場所となり、歩車道の境界部の高低差、気温の変化による不陸凍結が発生し、歩行を困難にしている。 雪の少ないときは、歩道上の雪を歩行者が歩く幅だけ踏み固めながら通行している。 そして、雪が多くなり歩行が困難になるとやむを得ず車道部を通行することになり、交通安全上問題が生じているのが現状である。 また、高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律が平成12年11月15日に施行され、より安全に移動できるよう、国も対策を進めている。 このように歩道除雪は、冬期間における歩行者の安全と円滑な交通の確保を目的としていることから、除雪作業の一環として効率的な歩道除雪の確立が重要である。