乳剤散布装置付アスファルトフイニツシヤ－ホイール式フィニッシャの開発と乳剤散布装置の改良

摘要

排水性舗装の持つ機能が評価され、施工面積が増大するにつれて、排水性舗装に対する各種の提案や開発が進められて来た。 我々は、その施工コストが一般舗装に比べて高い点に着目して、ごの課題を解決するため、平成8年に国内で初めて高付着型薄層排水性舗装を開発した。 その施工機械として乳剤散布有アスファルトフィニッシヤを開発実用化した。 高付着型薄層排水性舗装は舗装の直前に特殊な乳剤(0.8～1.2l/m{sup}2)を撒き、薄層の排水性合材を強力に接着することが特長であり、機械もこれに合わせ特殊な乳剤を散布できるものであった。 乳剤散布装置付アスファルトフィニッシヤは、乳剤タンクを装備するので、重量が増え、一般にクローラ式が基本であると考えられていた。 更に、この工法は乳剤の性状が重要な要素であり、ポンプ選定に関しても、乳剤の改良と共に進展してきた。 約3 年の施工実績（平成13年度累計180万m{sup}2）と、乳剤散布装置の改良がクローラ式フィニッシヤ「タックペーパHTP60C」として完成し市販されている。