一般車両を通しながらのトンネル拡幅工事－勝岩トンネル断面拡幅工事

摘要

本工事の対象路線である一般国道127号線は、千葉県館山市を起点とし、木更津市内の国道16号線に接する延長55.2kmの路線であり、現在整備中である高規格道路127号線および東関東自動車道館山線とほぼ平行に走る幹線道路である。 本道路は軍用道路として、戟時、戦後の材料不足の時期に緊急施工された道路であるが、現在はトンネル覆工について老朽化が見受けられる。 また、本道路のトンネルは幅員が狭く、大型車両の相互交通が困難なため、交通量の増大時（特に夏期海水浴シーズン）、においては慢性的な交通渋滞が発生することや、自転車や歩行者の通行が困難な問題等、防災面や交通対策上改善が早急に必要とされている区間である。 本工事は、本道路の安房郡富山町と鋸南町の町境に位置する勝岩トンネルにおいて、現通交通（日交通量20,000台弱）を確保しながら既設トンネルの拡幅工事を行ったものである。