小型除雪ドーザ「CAT910GII除雪仕様車」－環境に配慮し、人に優しいCATの除雪機械

摘要

主要幹線道路の除雪作業では、官庁（国、県ならびに市町村）所有の中大型の二人乗り除雪ドーザが多く使用されている。 しかしながら、近年、7トンクラス前後の小型除雪ドーザが、その機動性とミニホイールローダではなし得ない、高い作業効率により、路地や小道、民間駐車場やガソリンスタンド等、狭いエリヤでの除雪に活躍するようになった。 そのため、除雪機械を購入するユーザ層が従来の官公庁や土木建設業から一般の小売業やリース業にまで広まって来ており、「機動性」は言うに及ばず、「乗りやすさ」、「使い勝手の良さ」、「静かさ（静粛性）」が今まで以上に求められている。 そこで本稿では、新キヤタピラー三菱㈱が2002年7月に導入した8tクラスの910GII除雪仕様車についてご紹介する（写真1）。