電子化された生コン情報を利用した品質管理の高度化: 天ケ瀬ダム再開発トンネル流入部本体他建設工事における試行

摘要

本工事においては、躯体工事の当初より、コンクリートの施工管理に、生コン工場での練混ぜから打込み完了までの生コン情報をリアルタイムにインターネット上のWEBサーバで閲覧、全ての工事関係者間で共有し出荷～運搬～打込みと品質の管理を支援するシステムT-CIM/Concreteを活用してきた。2018年9月には、「建設現場の生産性を飛躍的に向上するための革新的技術の導入·活用に関するプロジェクト」（以下、PRISM）に採用され、この手法の生産性と品質の向上への寄与を検証した引続き2019年度のPRISMにおいても、「電子化された生コン情報を活用して品質管理の高度化を図る試み」を行っている。本稿では、これらのアクティビティーの概要を紹介する。