オールテレーンクレーン応用製品: オールテレーンクレーン（AC）着脱リフターの概要

摘要

超大型クレーンであるオールテレーンクレーン（AC）は、公道を走行する場合、ブーム部や旋回体部などを取り外して、クレーン用台車として自動車登録した状態で走行することが法規上義務付けられている車両も多い。そのため、ユーザーからは、作業効率の良いAC着脱リフターの開発を強く求められており、要望に応えて、画期的なセルフ·アクション機能を装備した、新型着脱リフターCL-500-1を2006年10月に発売した。尚、セルフ·アクション機能とは、リフター装置を、クレーンを使用することなく自力でトラック荷台に対して積み込み·積み降ろしできるようにする新機能である。2013年8月には前身モデルとなるCL-500-1から、セット装置の可動範囲拡大による他社オールテレーンクレーンへの適用性改善、吊具高さ変更により当社最大機種のAR-5500M通り抜けを可能とする等、作業性と使い勝手を更に向上させたAC着脱リフターのCL-500-2（写真1）を開発し市場での拡販を図っている。本稿では、このAC着脱リフターの特長、着脱手順、安全性（環境）について紹介する。