機械化のための栽培様式の標準化

摘要

我か国における野菜の作付面積は，地域的には差が見られるものの，減少傾向にあり，特に，ここ数年では著し〈，毎年，約1万haの減少が続いている（過去10年間に約60万haから50万haに減少）。 また野菜栽培農家の若年者の減少と高齢者の増加の両面から，急激な高齢化が進みつつあり，労働力不足による生産基盤の脆弱化と，近年における輸入野菜の急増も加わり，野菜の安定生産ならびに供給力の低下が危惧されている。 これらに対する対策の一つとして，機械化による労働の軽減と省力．低コスト化か取り上げられているが，野菜生産に係わる機械化対応は水稲などに比へ，大きく立ち遅れている。