EUの環境·安全規制と欧州の自動車市場·自動車産業への影響

摘要

EU全体として環境問題が意識され、政策が始動したのは、EC委員会により第1次環境行動計画の策定が開始された1973年にさかのぼる。 しかし、環境への取り組みが加速したのは、酸性雨による森林被害の増大、チェルノブイリ原発事故による放射能被害など、欧州において環境への関心が高まってきた1980年代半ば以降のことであった。 ECは1987年に発効した単一L欧州議定書において、ECが環境保全に関する規則を定める権限を認め、規則の施行を強制することを町能とし、またECの環境保全規則·政策に関する3原則、すなわち1.予防的措置を講じること、2.環境が損なわれた場合はその原因の是正を優先すること、3. 環境汚染の責任者に費用を負担させること、を明記した。