商用車の電子情報化－デジタコ普及による安全で環境にやさしい物流

摘要

トラックなど商用車で、大手運輸事業者を中心にデジタルタコグラフが普及しつつある。 デジタルタコグラフ（以下、デジタコ）は、速度オーバー、急発進·急ブレーキ回数、アイドリング時間など、ドライバー単位の運転状況が簡便に解析できる情報システムである。仕組みを簡単に紹介しよう。 運転中、車載機器が自動車のセンサーを介し走行距離、時間、速度などをメモリーカードに記録する。 これらのデータは事務所のパソコン上のソフトウェアにより、冒頭で紹介したような指標に図表化される。デジタコを運行管理に活用する運輸事業者は増えており、「事故件数が約4割減、燃費が約2割向上」という"凄まじい"導入事例も報告されている。効果は導入前の状況などで違うだろうが、1割以上の燃費改善は見込めるようだ。