こだわりのカメラ対決：Dシアカメラ愛好家の“粋”－ロシア製ライカ型カメラはフェドかゾルキか

摘要

フェドとゾルキ、ロシアカメラ愛好者から見たときその対決の結果は...フェドの勝利である。それもゾルキに指1本触れさせないほどの圧倒的勝利なのである。なぜ、そうなるのか?まずゾルキの側から歴史を概観することとしよう。 第2次世界大戦後の1948年、戦前からライカ型カメラを生産してきたフェドの技術協力を受け、クラスノゴルスタにおいて「フェド-KMZ」、「フェド-ゾルキ」という小型カメラが少数生産された。 これらはゾルキの始祖となる試作機的な機種と位置付けられるだろう。 引き続き1949年からいよいよゾルキ(1型)の量産が開始された。 当時のフェドもゾルキもライカDⅡ型のデッドコピーでありマウントの規格はすでにライカスクリューマウント(LTM: Leica Thread Mount) と互換となっていた。