新型レンズ3種テスト：ブロニカRF645用ゼンザノンRF100mm F4.5

摘要

レンジファインダー機の望遠というのは、使い手の技量を求めるむずかしさがあるから苦手意識が先に立ち、平凡なスペック紹介レポートを書くことになるだろうと期待もせずに使い始めた。だが困った、また欲しいレンズが登場してしまったというのがいまの正直な感想である。ブロニカRF645が発売された当時、望遠は135mmレンズが予告されていたことを記憶している読者も多いことと思う。 それに代わるレンズとして登場したのがこのRF100mm F4.5だ。 35mm判換算で62mm相当なのでポートレート撮影に適していると感じたし、レンジファインダーで望遠というこの緊張感が写真に甘さを除いてくれる効果は予想外であった。また近年の大口径標準～中焦点の定石「前群大口径化ガウスタイプ」は多くのゼンザノンレンズで実証されているとおりで、ブロニカ設計陣の得意とするところだから描写性能の高さにいまさら驚くのは認識不足だったと反省したし、実売価格も5万円台の破格値で感涙モノといえる。