カメラを楽しむ工夫：コマ収差を見る光学ベンチの製作

摘要

シャッターを押せば、写真を撮ることは、誰もができます。 以前にも記しましたが、物事の原理·原則がわかると、いま以上にそのものを楽しめるようになります。 カメラ·写真を楽しむわれわれにとってもそのことがいえるでしょう。 光学はむずかしいといわれますが、その現象は簡単に目で見ることができます。 今回の製作はコマ収差を見るための光学ベンチです。 専用の機器はコリメーターと呼ばれますが、2004年5月号の本シリーズでレンズの焦点距離を測る光学ベンチを作りましたが、それと同等のものです。 装置の構成は写真に示すように、光学ベンチ、スクリーン、レンズスタンド、マスク、平行光束を作る箱、光源部となります。 いままでの連載をご覧になって、一度でも自作を試みた方には実に簡単に作ることができます。 必要な材料は、黒色プラ板、発泡スチロールの厚板、平行光来を作るための豆電球、ソケット、電池ボックス、配線、凸レンズ、白·黒の厚紙、それに接着剤。 工具は、いつものように、カッターナイフとサークルカッター、定規といったところです。