実例で学ぶクレーン災害防止対策のポイント(8)－天井クレーンの労働災害と適正な作業方法

摘要

師走〔*a〕の声を聞き，慌ただしい時期になった。年末は，日頃周知できない職場の「整理·整頓·清掃（3S) 〔*b〕」を行い，さわやかな気持ちで「新春」を迎えたいものである。今回は，クレーン大分類のうち，天井近くに設置されている「天井クレーン」をテーマにする。天井クレーンは建屋の両側の壁に沿って設けられたランウェイを走行するクレーンで，一般に「巻上げ·横行·走行の三動作」が可能である。*a ：関連する語：(a)師走坊主，(b)師走浪人，(c)師走狐,(d)師走油〔油をこぼした人にならぬように！〕*b:「3S」の定義は，全事業場共通であるが,「清掃と躾け」の具体的な事項は，事業場によって著しく異なる。事業場共通の「清掃と躾の良否」は，「出入口(玄関）とトイレを観れば（inspect)」分かる。「3 Sが良いのは，躾の良い証し」〔3 Sの記事は安全スタッフ：連載第136 回に記載〕.