移動式クレーンの省エネルギー技術の現状と今後～KOBELCOのクローラクレーンの場合

摘要

自動車業界では1973年のオイルショックにて省エネルギーという課題が捏起され，以降，エンジン効率向上，駆動系損失低減，ハイブリッド化等，省燃費性能に対する技術が開発され市場投入されてきた。建機業界においてもこの流れを受けて各社省エネ性能向上を進めてきている。当社では油圧ショベルと移動式クレーンを主力とし，中でも移動式クレーンはプラントや風力発電などの大型構造物の建設に活躍する超大型クローラクレーンから，パワーと輸送性能，環境性能も兼ね備えたオールマイティな中小型，そして土木·基礎工事用のベースマシンであるBMシリーズまで幅広くラインアップしており，他にも基礎土木用に特化したTKシリーズ（テレスコピックブーム搭載）や港湾用に特化したMKシリーズ（ホイール走行式）を製造販売している。