移動式クレーンの予防保全システム

摘要

現在のクレーンは，ユーザーから求められる安全性，機能向上に応えるため，技術革新の結果として，大型化（吊り上げ能力増），高性能化し，内部構造が複雑になり，機器によっては，小型化，精密化してきており，また安全装置を代表に高度化，高精度化の傾向が益々進hでいる。機械の制御面においては，電子制御化，メカトロ化，IT化が進み，今までのように経験のみでは簡単に修理できないものになってきている。当社では，機械の急速な進展に対応するため，優秀なサービスエンジニアの育成は勿論のこと，遠隔稼働管理システム（以下KCROSS）を核として，予防保全システムを構築し，お客様をサポートしている。本稿では，この取組みの一例を紹介する。