流量·レベル計測機器：気体用質量流量計について

摘要

現在，2005年2月に発効された京都議定書によって，地球温暖化対策としての二酸化炭素の排出量削減が注目されている。 二酸化炭素の排出量の90％がエネルギーであるため，工場，ビル設備やプロセス機器の省エネ活動では，工場や事業所全体の電力や燃料の使用実績を把握するだけでなく，システム単位ごとに使用状況を管理することが重要となってくる。 また，省エネ活動として実施できるエネルギー削減のためには，正確な流量測定による消費量の明確化が必要である。 本稿では，流体の圧力及び温度変動に影響されない質量流量が測定できる「NEWサーマルフローセル流量計」の特長を含めた概要を説明する。