元食品衛生監視員の視点 Vol.081 新しい包装食品表示についての一考察

摘要

2018年3月「遺伝子組換え表示制度に関する検討会報告書」が検討会において了承された。2011年9月に食品表示一元化検討会がスタートしてから，食品表示に関する制度改正に向けての検討会がほぼ終わった。この間，食品表示をめぐって消費者側委員と事業者側委員の間で，知る権利の拡大と増加する表示項目への実現可能性について，多くの意見が交わされた。結果，国民の知る権利が優先されて，容器包装に入れられた食品（以下は包装食品）の表示事項は増加することとなった。一連の変更点について，消費者にとってどのように変わり，事業者の負担がどうなったかを考えてみたい。