光学式選別装置による自動選別の新たな夜明け

摘要

国内市場において，これまでナッツ製品やドライフルーツ，乾燥加工野菜，乾燥加工海産物といった“ドライ”系の製品はカメラやX線といった光学端末を搭載した自動選別装置を使い，可能な限り人の手をかけない取り組みが続いてきた。では，ホウレン草，レタス，キャベツといったカット葉物野菜や，枝豆やコーン，グリーンピースといった生鮮野菜·生鮮加工野菜，アサリや牡蠣といった生鮮水産製品，シラスなどの加工水産製品では，どのように選別が行なわれてきたのか。残念ながら，上記のような“ウェット”系の製品に対応が可能な自動選別装置の確立が日本国内では遅れていたため，多くの場合がX線による密度検知，金属検出器によるメタル検査を基本として，多数の目視検品者によるピッキング作業に頼らざるを得ない状況であった。