住宅用コンパクト再生方式省エネ型換気空調システムの開発 第26報：直接加熱再生方式デシカントユニットによる吸脱着挙動

摘要

本研究では、住宅における換気と冷房、換気と暖房の両立が可能で、同時にエネルギー性能のよいコンパクト再生方式省エネ型換気空調システムを、デシカントを用いることでノンフロンのもと構築し、住環境を改善することを目的とする。本システムでは、室内に導入する外気を夏は冷却除湿、冬は加熱加湿するもので、換気基準の無理のない実行と空調運転の両立を図るものである。これまでに、その中でも主要技術となる吸着材の再生方法に関して、マイクロ波加熱方式と温風再生方式の特徴を明らかとした[1,2]。マイクロ波加熱方式については、マグネトロンの排熱回収など加熱効率の改善を行い再生効率は27%を達成した。一方、温風再生法の再生効率は49％と、マイクロ波加熱方式より高い効率を示した。そこで、温風再生方式を凌駕する新規な再生方式の探索を行った。