ピストンポンプと歩む－アキシャルピストンポンプのロータリーパーツを中心に

摘要

ピストンポンプの圧力発生部である、シリンダーブロックやピストン、バルブプレート、リテーナープレートなどの圧力を作るための部品と私が関係したのは1966年頃で、今から数えると36年も前のことである。 当時は斜軸形ピストンポンプ（第1図）が主流で、一般的にその開発者であるトーマ博士の名前を取って、トーマ形ポンプと云われていた。 その頃、ドイツ国のリンデ社と技術提携関係にあった荏原製作所が建設機械向けを主体に量産体制にあり、国内では最大手であった。 私はその時、軸の両端に大と小の球面が付いたコネクティングロッドを作っている会社（矢部金属·大阪市）に勤務し、品質管理や生産技術をしていた。 それがピストンポンプとの出会いであった。 その後、荏原製作所は、水と油は一緒にできないとの理由?かどうかは存じ上げないが、油圧事業から撤退されたことは有名な話である。