生産加工を支える新技術－これからのものづくり〈我が社における製品開発の方向〉：難剤材,機械の小形化へ対応する工具,より市場に近い工具を開発

摘要

日々，大きく変貌を続けていく日本と世界の経済環境の中で，産業に関わるあらゆるメーカーはその変化を成長の力として，新たな付加価値やさらなる高能率生産活動に寄与できる商品の開発を続けている。 超硬工具専業メーカーである当社においても時代の変化を的確にとらえ，多様化するユーザーのニーズに迅速に応えられるよう，高品質で高性能な製品の創造に努めている。 現在の機械加工·切削加工に求められていることをまとめると，従来から追求されてきた「高能率加工」「高精度加工」，「長寿命」に，「変化」を加えた形になると考える。 笁浠工违`ワードには「使用される機械や周辺環境」，「被削材の難削化」など多岐にわたる。 それらに対応し開発された工具をもとに，本稿では当社の製品開発の方向性や考え方を述べる。