軸受の価値分析に基づく設計ターゲットとライフサイクル·コストのマネージメント

摘要

これまでのところ，軸受の選定は，計算寿命もしくは価格に基づいて行なわれてきた。この2つが重要なことは間違いないが，軸受の価値を決定する変数のすべてがそれによってカバーされているわけではない。 最高の価値があるコンポーネントだけを狙わなくてはならない企業に対して，価値の比較ができるような標準的な方法が必要となる。この問題を解決するための新しいプロセスが開発された。 このプロセスにおいては，どの軸受を選ぶかの決定から，最新の軸受寿命分析手法，軸受の価格，ワイブル統計，フイナンシァルデータ，エンドユーザーの人口統計学的分析結果までが関係づけられている。 軸受間の比較が行なわれ，その消耗率，保証期間内のクレーム，関連するキャッシュフローがモデル化された。 このプロセスの結果と実際の適用例に基づいて，インプットデータと計算の方法を論じることにする。