コスト削減につながる切削工具の使い方＜コスト削減を実現する切削工具＞：「α高送り正面フライスASF形」による面削り荒加工のコスト削減事例

摘要

いかに速く，しかも高い精度で加工するかは，いつの時代も望まれる永遠の課題である。 われわれは，このひとつの答えとして，従来もっとも高能率といわれていた丸駒インサートを用いたラジアスミルに比較し，突き出し量200mm以下の浅い部位で加工能率2倍，200mmよりも深い部位では加工能率5倍以上という，浅い部位から深い部位まで加工能率が飛躍的に向上するα高送りラジアスミルASR形を2000年6月に発売した。今回，このα高送りラジアスミルASR形の特徴を活かして，さらに加工能率と経済性を追求した刃先交換式正面フライス『α高速り正面フライス：ASF形』を商品化した。 本稿では，この特徴，切削性能およびコスト削減事例について紹介する。