コスト削減につながる切削工具の使い方＜コスト削減を実現する切削工具＞：「NTKスローアウェイドリル」を使用した加工時間短縮によるコスト削減事例

摘要

米国経済の低迷と，IT不況が影響し昨年の日本列島は大きく揺れ動いた。そのあおりを受けた製造業は市場のグローバル化と安い労働力を求め急速に東南アジア·中国などに生産を展開する企業が増えていった。 その反面，付加価値が高い部品に関しては日本での生産が行なわれ，変種変量生産が対応できる生産体制が作られていった。 その変種変量生産が対応できるマシニングセンタは，専用機と異なり工具交換が頻繁に起こり，今後は非加工時間の短縮が今後の課題とされていく。 同様に加工時間も多品種·小ロットの生産合理化の動きによりさらなる時間短縮が求められている。 そこで，本稿は金属加工でよく使われる穴あけ加工に着目し，非加工時間である段取り時間および加工時間短縮の事例を交えながらNTKスローアウェイドリルを紹介する。