難削材の小径穴加工に最適な「AG-SUSドリル/アクアマイクロドリル」

摘要

小径穴の加工には種々の方法があり，代表的な加工方法にはドリル加工，レーザビーム加工，微細放電加工，超音波加工，精密プレス加工などがある。 その中でもドリル加工はプラスチックからアルミ合金，鉄系材料まで幅広く適用できることから広く採用されている。特に近年では工具材料技術，コーティング技術の急速な進歩に加え，小径ドリルの製造技術，計測技術の進歩により小径化，高精度化が進み，現在では直径Φ0.03mmの超硬合金製ツイストドリルが市販されている。 また，小径ドリル用工作機械にも特殊な機能が付加されている。 たとえば主軸に取り付けられたトルクセンサにより，ドリルに過負荷がかかったときに自動的にステップバックする機能や，主軸には高速回転時の発熱による熱変位や振れを最小限に抑制できるエアタービンスピンドルなどがある。 このように通常のドリル加工に比較し折損の危険度が高い小径穴加工においても，さまざまな工夫により安定した加工が可能となっている。