レニショーが提供する“計測”の新技術－可搬性に優れた「XL-80レーザ計測システム」

摘要

工作機械の性能向上に伴い，ますます加工精度の改善，維持，そしてそのチェックが重要視されている。 そのため，機械部品や機構そのものを高精度化するために，活発な研究開発が進められている。 さらにその機械の自動化に伴い，作業者が1台の機械に直接関与する時間をできるだけ短くすることにより達成されるので，関係するすべての因子の信頼性の裏付けが必要となる。 このためにも，レーザ計測システムによる種々の研究も行なわれている。 レーザ計測システムは，光を用いて非接触であり，精密な測定が数十メートルまで可能であることから工作機械の位置決め，繰り返し再現性などの運動精度検証システムとして最適である。 本稿では，従来のML10システムに比べ性能を高め，小形化に成功した新製品「XL-80レーザ計測システム」（レーザ測長機）について解説する（図1）。