グローバル時代における金型産業の問題点：国際価格競争と図面流出対策に腐心

摘要

日本は世界に名だたる金型王国である。 2001年の市場規模は1兆6,417億円（工業統計）で、世界の金型生産額の4割を占め、タントツ1位の地位にある。 今日、日本の金型産業が文字どおり世界の供給基地の役割を担っているのは、品質優先のモノづくりの姿勢が世界のユーザーに評価されたからであろう。しかし、トップレベルの位置にあっても、近年、取り巻く環境には数々の課題が山積している。 本稿では、金型メーカーへのアンケートを基に、その実像を追ってみる。