新技術トピックス：バイオマスだき流動床ボイラの計画と運転実績

摘要

急激な高度成長の下で、大量生産大量消費により生み出されてきた廃棄物の増加が社会問題となってきた。 一方で、地球温暖化を始めとする地球規模の環境悪化が深刻化している。 これらの問題に対処するために「容器包装リサイクル法」、「家電リサイクル法」など資源の有効利用を進める動きが活発化してきた。 このような社会的な動きの中、更新時期にきている高度成長期前後に建設された建築物の建て替えにより発生する建築廃材に関しても再利用したいというニーズが増えてきた。 当社では、経験豊富な流動層燃焼技術と低NO{sub}x燃焼法として開発したM-STAR法（Mitsubishi Multi－stage Air Re-firing Method：当社特許）を組み合わせ、建築廃材を成形加工した木材チップ（バイオマス燃料）を燃料とする流動床ボイラを納入した。 本報では、バイオマスだきの当社技術及び現在操業中の60t／h発電用のバイオマスだき流動床ボイラの運転実績について紹介する。