環境装置/水質汚濁防止技術：EGSB型高負荷嫌気性処理装置

摘要

嫌気性処理排水処理技術は、曝気動力が不要で余剰汚泥の発生が少なく、発生したバイオガスが燃料として利用できるなど、省エネかつ環境負荷の小さな排水処理法として注目されている。 特に、UASB （Upflow Anaerobic Sludge Blanket）法は、処理効率の高い嫌気性生物処理技術として、我が国でもビール、飲料、製糖などの食品産業を中心に急速に普及し、2000（平成12）年現在でおよそ200基程度のUASBリアクターが国内で稼動するなど、産業排水処理技術の重要な一角を占めるに至っている。 当社では、UASBの処理効率を一層高めた、高負荷·コンパクトなEGSB法（Expanded Granular Sludge Bed、商品名「Superバイオセーバー」）を開発し、これまでに国内11ケ所に実装置を納入しているので、本稿でその概要と導入事例を紹介する。