グローバル競争を勝ち拔く “攻め”の設計改革講座： 第2回 成功する設計改革とは

摘要

筆者が手がけた設計改革では，関係者一同死に物狂いでの取組みの結果，苦労した甲斐がある成果を残してきた。3倍，4倍という，驚くべき設計生産性の向上を果たした例，開発期間1/3どころか1/5にまで短縮できた例，収益性の高いよく売れる商品を次々と生み出すことができる組織に変革できた例など，拾いあげたら枚挙に暇がない。できるならそれぞれ具体名を挙げ，それぞれが具体的にどのような取組みを行い，どのような辛苦を味わいながら成果を導き出してきたかを説明できると，読者諸君に強いインパクトを与えることができよう。 そこでこのような要求に対して筆者は，筆者が手がけた各種改革への取組みの成果を，複数客先における事例を重ね合わせることで，客先が絶対に特定されないようにしたうえで，事例紹介とする手立てを講じてきた。 読者諸君は，筆者が本連載で取り上げる事例には，すべてこのような配慮がなされているということを前提にお読みいただきたい。