解説3：工作機械主軸用空冷間座付軸受

摘要

工作機械の主軸は，難削材や複雑形状の部品を加工する場合，高剛性と高精度が要求される。また，機械部品の金型や，医療分野で使用される部品の加工は，高速かっ高精度で回転することが求められる。このように，工作機械主軸の必要特性は，加工内容や加工物により異なるが，近年は加工の工程集約や複合化が一層進hでおり，1台で複数の加工機能を持つ5軸加工機や複合加工機の需要が増えている。これに伴い，主軸や主軸用軸受は，より高いレベルでの高速と高剛性の両立が必要となっている。そのためには，軸受の回転中の発熱を一層低減することが重要であり，NTN は独自の空冷技術を軸受に適用した「工作機械主軸用空冷間座付軸受」を開発した。