ゼロ·バックラッシ減速機構を用いた小型ローラドライブ

摘要

電子デバイス，FAセンサ，制御·通信機器などの技術向上により，制御·処理装置の小型化·高速化が進hでいる。従来からバックラッシがなく，高剛性で高速安定性に優れたカム式インデックス装置は，自動機などの高速化を図る手段として，電気，油圧，空圧アクチュエータの代替品としての役割を担ってきた。表1にカム式インデックス装置と他のアクチュエータの比較を示す。カム式インデックス装置は，ローラギヤカム機構のカムに動きの情報［インデックス（割付）角度＋ドウェル（停留）角度＝360°］が記憶されている。ドウェル区間では圧力角が0°となり，出力側からの回転トルクで入力軸は回らず，優れたセルフロック性能を有することから，クランプ機構が不要で経済的，かつ，シンプルで信頼性が高く，保守性が良い。インダクションモータなどの連続回転による高速位置決めでも，長期で安定した動作が得られる。近年は多品種，短納期，高機能·多機能化など付加価値が高い生産が求められている。これらニーズには，カム式インデックス装置の長所を残し，動作変更など設計自由度が高く，保守性が良いゼロ·バックラッシ減速機構のローラドライブが適している。下記にローラドライブの特徴を挙げる。