懸念される空間認識力の低下－幾何学からロジカルシンキングを学ぼう

摘要

現在の新入社員は，幼少時代にTVゲームなどで遊hだ世代である。つまり仮想空間の経験はあるが現物を触ってプラモデルを作ったり何か機械を分解して修理したりした経験の乏しいことが，形状認識力や空間認識力が欠落する原因であるように思う。機械製図の基礎コースの研修では，そのような世代を教えることが前提であることから，投影図のルールや寸法記入法の前に図解力向上を狙った演習を1時間弱ではあるが実施している。しかし，「製図研修の前に，純粋に形状認識力や空間認識力を鍛える研修を1～2日程度で実施して欲しい」という要望が出てき始めたのである。