ソフトウェア編 ソフトウェア活用によるAM技術の生産性向上

摘要

「ハイプサイクル」というグラフがある。IT分野を中心に調査·助言を行うアメリカの企業ガートナー社が毎年発表する特定の技術に対する成熟度·社会適用度を表したグラフのことである。「黎明期」、「『過度な期待』のピーク期」、「幻滅期」、「啓蒙活動期」、「生産性の安定期」の5段階に分けられている。2014年、コンシューマ向け3Dプリンタは「『過度な期待』のピーク期」にあり、企業向け3Dプリンタは「幻滅期」を抜け、「啓蒙活動期」の初期にあった。あれから5年、コンシューマ向けは「幻滅期」に入り、企業向けはグラフ表記から消えていた。ガートナー社は「普及して当たり前の技術になり、実用段階に入った」と見なし、グラフから消したのだという。つまり海外において、3Dプリンタはもはや確立された生産技術ということになる。