「品質向上」「品質強化」のためのIoT化を進める手順8 統合品質データベースによる高度な製品保証の実現

摘要

トレーサビリティを行うために、PLCから良品条件一式のデータを収集する方法の場合、投資が大掛かりになるため、ここではRFIDを使用して一連の工程の流れの4M情報を簡易に収集する方法について説明します（図1）。·システムの概要；·撹拌／配合工程の手順；·成形工程の手順；·熱処理工程の手順。この事例で作成するモノはセラミック製の部品となります。工程の流れは、粉状の複数の原料を撹拌／配合し、ポリ容器に収容してから成形工程で型に入れて固めて形にして、別のポリ容器に詰め替えます。最後にポリ容器から出した成形品を、オープンに入れて熱処理して固くして出荷用ポリ容器に詰めます。配合、成形、熱処理、出荷でそれぞれロット番号管理が必要となりますので、工程の人口と出口のロットNo．の紐付け情報をRFIDに格納していきます。そして各工程では誤投入防止のポカヨケや良品条件のチェックも併せて行い、品質保証強化を図ります。