後継者·若手工場リーダー向けIoT／AIを活用した次世代工場管理の進め方〔第3回〕生産計画と手配業務の効率化

摘要

今回は生産計画と手配業務の効率化について説明します。受注のばらつきの問題については前回に説明しましたので、今回は製品、半製品の計画立案と必要量の算出と部材の手配について取り上げて行きます。計画通りに必要な手配をするための算出を行う上で次の課題（図1）があります。デカップリングポイント。デカップリングポイントとは、簡単にいうと「受注に対して、どのポイントで在庫を構えるか」ということです。たとえば、顧客の要求L／T（リードタイム）が1週間なのに注文を受けてから部材を手配して製造すると1カ月かかる場合、部材が揃っていれば3日で出荷可能であれば、デカップリングポイントは、「部品在庫」となります。機械メーカーでは最近は基本ユニットをあらかじめ用意しておき、そのユニットにオプションをつけて顧客ニーズに適合した製品に仕上げて出荷します。この場合デカップリングポイントは「ユニット」となります。まずどこで在庫を持ち、どこから注文に応じて生産するかを決めておく必要があります。デカップリングポイントが製品でない場合はそのポイントで計画を立案していく必要があります。