音声出力タッチインタフェースの端末サイズが操作性へ及ぼす影響の検討

摘要

視視覚障害者がスマートフォンなどのタッチインタフェース端末を使用する際は，スクリーンリーダを用い，音声のみを頼りに操作する．このときの最適な端末サイズは明らかになっていない．本研究では，タッチインタフェース端末の大きさの違いが，非視覚的なアイコン探索に与える影響を調べることを目的とした．四つの異なる画面サイズ（4 inch，4.7 inch，5.5 inch，7.9 inch）の端末を用い，アイコンの探索実験を行った．四つの端末において，探索時間，探索戦略，主観評価を分析し，最適な端末サイズについて検討した．その結果，アイコン探索において，探索時間が最も短く，主観評価が高い画面サイズが 4.7 inch の端末が適していると推定した．