P2P技術とインフラの融和を目指して～P2Pネットワーク実験協議会·P4P等の取り組み解説

摘要

一時は下火になったP2Pアプリケーションがもたらすトラヒックのネットワークへの影響を巡る課題は，映像配信の普及が進みコンテンツが肥大化する中，コスト負担の公平性と相俟り再び大きな問題となりつつある．こういった中，網トポロジ情報を考慮したP2Pアプリケーション制御技術の検討が内外で始まっている．本稿ではP2P技術とインフラの融和を目指したこれら取り組みについて，その主要技術であるP4P制御方式の解説と国内での同様の取り組みであるP2Pネットワーク実験協議会が現在実施しているヒントサーバを用いた取り組みについて紹介する．