中学生を対象とした三角形合同·相似証明支援システムにおける証明記述フォームの検討

摘要

著者らは先行研究で，生徒が三角形合同証明問題を解くことを支援する自学自習用システムを開発した．また，生徒がそのシステムを利用することの効果を測定し，そのシステムを利用することに一定の効果があることを示した．しかし，このシステムでは自動採点を行いやすくするため，証明記述フォームやパターンに制限があり，これが解答（証明）の手がかりになっている可能性があった．実際の試験で使われる解答欄には，このような手がかりがないことが多いため，より柔軟に証明を記述できるようにする必要があると考えた．本研究では，実際の試験等で使う解答欄に近づくように，証明支援システムにおける証明記述フォームについて検討し提案する．